住まいの提案、石川。Volume 11 – 2023年
どんな景色を眺めて暮らしていくかを考える
窓から外を眺める機会は
一日にどのくらいあるでしょうか。
また、見える景色はどのようなものでしょうか。
今、住まいづくりには
リラックスできる空間にするための
開放感やプライベート感が求められているように感じます。
実現するための知恵やアイディアを
ビルダーは多種多様に持ち合わせていますが、
その中で「窓」が重要な役割であることを取材で知りました。
ふと窓の外を眺めた時に、
外からの視線を気にすることなく、心地よい景色が見える。
その窓は偶然そこに作られたものではなく、
大きさ、方向、目線の高さをしっかり計算して
室内に景色を引き込むために設計された窓でした。
では、隣接する住宅街においてはどうでしょう。
開放的な窓をしつらえるのは、かなり厳しい条件のように思えます。
それでもプロは、その土地で何ができるかを考えます。
リビングを2階にして、視線が抜ける方向に窓を作る。
中庭を作り、住まいの内側に開放的な空間と窓を作る。
吹き抜けの上に窓を作り、遮るもののないプライベートな空を確保する。
どれもプロフェッショナルなデザインばかりでした。
住まいづくりに取り組むあなたへ。
理想の住まいからは、どのような景色を眺めたいでしょうか。
プロに委ね、プランを楽しみに待ってみるのもよいかもしれません。
そのきっかけが演出できれば幸いです。
「住まいの提案、石川。」編集部一同