冬も明るい 2階リビングの家 「HANDS STYLE」vol.08号特集記事
日々刻々と変わる窓からの景色
冬うらら。薄っすらと雪化粧した外の景色を眺めながら、家族の時間を楽しむひととき。壁一面に配した窓から、白山麓の景色を室内へと取り込むS邸は、自然を身近に感じる家だ。
家の裏手が市街化調整区域という条件を生かしてリビングを2階に配置し、最大限に開放感のある空間を作り出している。
「子どもが成長しても自分の部屋に籠らず、リビングに長く居てくれる家にしたかった」と話すご主人が、この家づくりで特にこだわったのが、大きな窓のある空間だった。南東を向いた窓は当初、高さが30センチほど低い設計で予定していたが、より開放感のある空間を求めた結果、床から天井までのすべてを窓にしたのだという。
窓から見える景色は、四季を通じて日々刻々と姿を変える。夜のうちに雪が深々と降り積もった翌朝は、見渡す限り白一色の銀世界が広がり、晴れ間には雪に反射した光が室内を明るく照らしてくれる。冬の晴れ間に差し込む陽の光は希望に満ち溢れ、光と影が生み出すコントラストに自然の造形美を感じる暮らしがここにある。 北陸の冬の厳しさも優しさも、陽の光の強さも繊細さも肌で感じながら暮らす家は、住む人の心を豊かに育てていく。
断熱性を高めて、冬も明るい家をつくる
日の出から日の入りまでの時間が短い冬の時期は、部屋に光が差し込む時間が少ない。さらに、低い位置から差す冬の太陽光は、室内まで届きにくく、南側にリビングがあったとしても1階の場合は暗くなりがちだ。しかし、S邸の場合、リビングを2階に配したことと、高い位置まで窓を設けたことで、冬の貴重な光を家中に取り込む明るい家が仕上がった。
S邸の設計・施工を手掛けたハンズスタイルでは、断熱性能の高いYKK APのトリプル樹脂サッシを標準仕様とし、断熱性と気密性にこだわることで大開口窓を採用しても快適に暮らせる家づくりを得意としている。これほど窓が多い開放的な空間でありながらも、エアコンだけで充分に冬の暖かさを保てているのだから驚きだ。
窓は、見た目のデザインだけでなく、間取りや立地条件に応じて最適解を見いだし、窓の用途や中から見た時のバランスなども考慮し、種類や大きさ、位置を決めているという。
さて、自然豊かな地域にマイホームを建てたSさんご一家だが、実はご夫婦ともにインドア派。新しい家では、外の景色をぼんやりと眺めて、四季折々の自然を感じながらゆったりと過ごす時間がお気に入りだ。
「リビングの窓から子どもの登下校の姿を見るのが、今からとても楽しみです」と話す奥様。愛着の持てる住まいには、住み始めてからも夢が広がっていく。
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