食と空間 File.7「炉ばたとワインの酒場 nomo」

小松駅から徒歩5分。「炉ばたとワインの酒場」の文字が印象的なのれんが揺れるのは築50年以上の古民家を改装して誕生した炉ばたとワインの酒場「nomo」（のも）。同じく小松駅近くにある人気店、ワインの酒場「mono」（もの）の二店舗目として2024年２月にオープンしたばかり。木目×タイルがスタイリッシュな店内。キッチンをぐるりと囲むように作られたカウンターからは目の前で炉ばた焼きが楽しめる。インテリアのほとんどは特注で作られたもの。人が集い会話が広がり空間そのものに活気が宿るように、どこの角度からでも着席できて、人数の調整がしやすい円卓。座り心地が良く、足元に荷物も置けるように設計された椅子。席の位置も近く作られておりお客さん同士が仲良くコミュニケーションがとりやすいように設計されている。

店内席数は50席以上と団体での貸し切りも可能。男女別トイレが用意されているのも嬉しい。一枚板で作られたこだわりの洗面台にタイルの装飾。店内の至る所にタイルが使用されており細部にまで遊び心を感じる。店前の空間も広く、暖かくなったら外でも楽しめるスペースの設置を検討中なのだとか。心地いい季節に外で一杯！待ち遠しくなる情報だ。

特注のインテリアがメインの店内。円卓を囲むようにワイワイと楽しむ姿が目に浮かぶ。

男女別のトイレがあるのが嬉しい。一枚板で作られたこだわりの洗面台。

炙られる魚介が最高のおつまみ

カウンターから見える焼きスペースで炙られる新鮮な魚介や野菜。赤カレイやカマスなど一尾丸々！立派すぎるほどの大きさに驚きと喜びを隠せない。ほのかに赤く揺れる炭火の熱気、パチパチと爆ぜる音に耳を傾けながらじっくりと焼き上がっていく魚や海老を眺め一杯。魚介だけでなく鴨肉や長芋、加賀蓮根などの旬の野菜も楽しめる。

炭火でじっくり焼き上げられた料理たち。串打ちによる躍動感のある焼き上がりがたまらない。

それだけでも贅沢だが、お店の魅力は炉ばた焼きだけに留まらない。カルパッチョやお刺身等のスピードメニューからラム肉のソーセージ等、他では味わえない逸品も。〆のご飯ものも充実しており、焼きおにぎりやお茶漬けでホッと締めくくるもよし、贅沢にカラスミめしやキラッキラのいくらが溢れんばかりに盛られたいくらごはんを堪能するもよし。

店名にある通りワインは様々な種類を取り揃えており、スパークリングなども充実。日本酒も豊富に揃っており料理に合うお酒を店員さんに選んでもらうのもいいだろう。食事もお酒も演出も楽しめる贅沢すぎるお店だ。