住まいの提案、石川。

「小松 雄二」建築家が語る、住まいづくりの視点

「小松 雄二」建築家が語る、住まいづくりの視点

オープンシステムでつくる、住まうほどに愛着が増す家

こだわりの家を工事原価で建てる「価格が見える」家づくり

当社では、「いい家を工事原価で」との思いから、オープンシステム(分離発注方式)による住まいづくりを提案しています。オープンシステムは、「住む人が主役」の家をつくることがコンセプトであり、工事原価でこだわりのある家を建てられることが最大の特色です。建築家は設計と工事監理をトータルで担当するため、通常は工務店にかかる中間経費を削減し、その分を設計や建材のグレードアップに充てることが可能です。

間口が狭く奥に長い敷地ながらも1階に通り土間を設けた実例。 奥の坪庭から明るい光が射し込む。
限られた敷地を有効に使った3階建ての家。 玄関は引戸にして1階に駐車スペースも設けている。

オープンシステムでは、施主の家づくりにかける想いを建築家がダイレクトに受け止めて設計に反映し、各工程を担当する職人にブレなく伝えることが可能です。私がこのシステムを導入したのも、すべての工程を統括して、設計の意図からブレない家づくりを実現したいという思いがあったからです。中間業者が入る場合、設計者の意図が必ずしも現場で反映されるとは限りません。家づくりには多くの人が関わるため、現場の指示、伝達がうまく行かないことが原因で本来意図したものからずれた仕上がりになってしまうことが珍しくないのです。これではお互いにとって良くありません。

中間経費を削減できることが大きなメリットであることに違いはありませんが、ローコストで建てることが目的のシステムではなく、材料の品質や細部の設計にこだわりたい方におすすめの方法だと思います。

施主が選んだ化石を埋め込んで仕上げた土間。家づくりを楽しむ家族の気持ちに寄り添い、小さな夢も一つずつ 叶えていく。
琉球畳を敷いたシンプルモダンな印象の和室。奥に見え る通り土間の壁は珪藻土で仕上げている。
さまざまな木材で使い勝手の良い収納を造作した2階リビング。 1階部分にも光が射すように、階段の設計に配慮している。
縁側のある和室と通り土間が空間に豊かな表情を創り出している。 アウトドア用品やロードバイクの手入れなど、多様な使い方が楽しめる。
無垢材の良い香りが漂うリビング。無垢材と自然由来の材料にこだわり、居心地の良さを追求している。
自然志向の施主のために木をふんだんに使った家を設計した実例。 キッチンの設備以外のほとんどすべてを造作。
高台に立つ家は眺めが良い。2階和室の障子戸を開けると 大開口の窓から開放感のある景色が広がる。

YUJI KOMATSU 小松 雄二

一級建築士事務所 でざいん こま/代表・一級建築士

福井県出身。金沢工業大学を卒業後、ゼネコンや大手住宅会社などでの勤務を経て、1992年、石川県金沢市に一級建築士事務所 『でざいん こま』 を開設。日曜大工など物作りが大好きで、家づくりにおいても造作家具や造作建具など細部に活かされている。建築施工管理技士。県木造住宅耐震診断士。県地震被災建物応急危険度判定士。イエヒト オープンシステム建築家会員。

でざいん こま
〒921-8164 金沢市久安3ー501
tel 076-243-9200
fax 076-243-9201
https://www.design-coma.net/

VOL.11 住まいの提案、石川。 ¥300

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石川県小松市出身。金沢工業大学を卒業後、東京の設計事務所などを経て、1996年石川県にてTOI設計事務所を創業、2004年『株式会社トイットデザイン』として法人化。数多くの住宅や、商業空間、医療施設などの設計・監理を手がけている。
「谷重 義行」建築家が語る、住まいづくりの視点

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広島県出身。東京の設計事務所を経て、国立石川工業高等専門学校建築学科やケニア共和国の農工大学建築学科にて講師を務めた経歴を持つ。1996年建築像景研究室を設立し、設計活動開始。2001年より『谷重義行建築像景』を主宰
「永井 菜緒」建築家が語る、住まいづくりの視点

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石川県小松市出身。愛知工業大学卒業後、東京の店舗設計施工会社などを経て、2014年、石川県にて一級建築士事務所SWAY DESIGNを開設。2018年株式会社SWAY DESIGNとして法人化。不動産の有効活用を提案する不動産事業をはじめる。
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