住まいの提案、石川。

この街で、心地いい暮らし – かほく市 vol.05号 特集記事

この街で、心地いい暮らし – かほく市 vol.05号 特集記事

「どの町に家を建てるか」は「どんな家を建てるか」と同じように、人生を左右する重要な選択です。石川県内の市町をクローズアップし、その魅力や暮らしやすさについてご紹介します。

8年連続で人口が増加し、2022年には小学生の増加数が石川県内最多となるなど、”伸びざかりのまち“として注目されるかほく市。なぜ、子育て世代に選ばれているのか、その魅力について市の移住定住担当者に聞きました。

かほく市の魅力、暮らしやすさとは?

 かほく市は、石川県のほぼ真ん中に位置し、金沢へは車で

能登、富山へもアクセスがいいので、働き盛りの子育て世代の定住先として選ばれています。町の面積は64・44平方キロメートルとコンパクトですが、医療施設や遊び場、大型ショッピングモールなど生活に欠かせない施設が揃っていて、

快適に暮らせます。海も山もすぐ近くにある豊かな自然も魅力ですし、美味しい特産品もたくさんあります。近年では民間が開発する住宅地が増え、子育て世代の新しいコミュニティができています。コミュニティと言っても、ほどよい距離感でのお付き合いができるので、そういう面でも若い世代のファミリーから支持されています。他県などいろいろな地域のご出身の方が仲良く暮らしているので、移住者の皆さんも馴染みやすいと思いますよ。


沖野 富士郎さん
移住定住促進を担当し、企画も行う。地元中学校でバドミントンの指導も行っている。
道の駅高松里海館から海を一望でき、水平線に沈む夕日が美しい。
西田幾多郎記念館
照明デザイナー戸恒浩人氏による西田幾多郎哲学館のライトアップ。

移住・定住者へのサポート体制は?

 人口が減少する市町が多い中、かほく市は8年連続人口が増加し、2022年の小学生の増加数が県内最多。これは年以上前から、移住定住支援と子育て支援を手厚くしてきた成果です。まずは、かほく市を知ってもらうための1週間おためし移住制度があるので、ぜひ利用して現地での生活を実感してください。新婚生活をかほく市で始める方には家賃支援事業がありますし、県外から移住される世帯を対象にしたUIJターン住まい補助金制度もあります。定住を決め、かほく市で住宅を新築購入される方には若者マイホーム取得奨励金制度も用意しています。


子育て世代に大人気のあそびの森 かほっくる。

県内最長のローラー滑り台が大人気の七塚中央公園。

100年以上の歴史を誇る高松ぶどう。

出産・子育て面でも医療費助成や不妊不育症治療助成、子ども総合センター「おひさま」でのご相談など切れ目のない支援をしています。子ども医療費助成では、受給者資格があれば当日の窓口負担がなく、後日の申請も不要です。子育て支援センターでは保育士が親身に相談に乗っており、安心して子育てができると好評です。これからも住民目線で行政サービスをしていきますので、ぜひ移住定住先としてかほく市をご検討ください。

Wonderful Life住民インタビュー

東京や金沢での暮らしを経て、かほく市にパン店をオープンした森田夫妻。お二人のペースで、理想の店づくりをしています。

海が見える丘にできた小さなパン屋さん

かほく市へ移住する前は、東京や長野、金沢のパン店に勤務していました。同じ店に勤務していた妻と結婚し、子どもも生まれたので、「そろそろ自分の店を開こう」と思い立ったのですが、住居兼店舗用の土地探しをしてみると、金沢では予算オーバーになってしまいました。近隣の市町で土地探しをしたところ、ここがちょうど理想にぴったりで。

何より、海が見える丘というロケーションが気に入ったんです。のんびりとした雰囲気が故郷の長野に似ているところもいいなと思いました。妻は能登出身なので、実家へも近いですし。

森田 啓司さん / 森田 成美さん
啓司さんは長野県出身、成美さんは石川県出身。お二人のお子さんを子育て中。

妻が金沢の知人から「かほく市は、子育て支援が充実しているよ」と聞いていて、それも選んだ理由ですね。最初は予算的な理由で選んだ場所でしたが、環境が良くて、地域の皆さんも優しいので、ここで開業したのはいい選択でした。

この地でずっと愛される店になりたい

パン店「MORITAPAIN」をオープンさせたのは2020年4月。店舗兼住居を建てる際には、若者マイホーム取得奨励金制度を利用しました。開業資金はどうしても高額になるので、この制度の奨励金は助かりましたね。

お客さんは市内の常連さんや、SNSを見て遠方から来てくださる方もいます。生活してみると、必要な施設は揃っているし、個人経営の美味しい飲食店が結構あったりして、その発見が楽しいんですよね。最近は市の人口が増えていて、特に子どもが増えているようで、うちの子たちも小学校や幼稚園でお友達がいっぱいです。

 念願だったパン店を開業し、3年が経ちました。今、パンを買ってくれているお子さんが数十年後、自分の子どもを連れて訪れてくれるような長く続く店になりたいですね。

ショーケースにパンが並び、店に入るといい香りがふわり。
海が見える丘に、白と青を基調にしたデザインの店舗が立つ。

だからかほく市に住みたい 選ばれる理由!

暮らす人に優しい、充実した支援制度を用意するかほく市。 「住んで良かった!」と思える癒しのかほくライフが待っています。

住みごこちPoint.1
新築・中古も!奨励金最大 200 万円

年齢45歳未満で、金融機関等から借入をし、市内に住宅を新築・購入して生活する方を対象に若者マイホーム取得奨励金制度があります。基本額に各条件に適った加算額を合計して最大200万円の奨励金を交付します。

住みごこちPoint.2
賃貸もお得!かほく市で新婚生活

新婚さん住まい応援事業では、婚姻届を提出してから1年以内の40歳未満の夫婦で、市内の民間賃貸住宅に入居している方を対象に家賃補助をします。1世帯あたり月額最大1万5000円を24か月間補助し、出産(受給期間中)による補助期間の延長もできます。

住みごこちPoint.3
子育て世代に充実したサポート

子どもの医療費助成や出産祝品の贈呈、不妊不育症治療費助成、保育サービスなど子育て支援が充実。子ども総合センターでは幼稚園・こども園の空き状況や健診などさまざまな情報を発信し、保育士や保健師が子育ての悩みや困りごとの相談にのっています。

住みごこちPoint.4
全天候型のあそびの森かほっくる

かほく市には子育て世代にうれしい遊び場がたくさんあります。あそびの森かほっくるは全天候型の屋内運動施設で、夏の炎天下や雪の多い日も子どもたちが思いっきり身体を動かして遊ぶことができます。トイレや授乳室も充実していますので、安心して利用できます。

住みごこちPoint.5
奨学金返還支援補助金をスタート

2022年から奨学金返還支援補助金制度をスタートしました。市内にお住まいで、市内の事業所に正規雇用者として就業しながら奨学金を返還する方を対象に補助金を交付します。補助率は3分の2で上限が20万円、補助対象期間は5年間(最大100万円補助)です。

住みごこちPoint.6
県産材を使った木の家づくり

自らが居住するために、市内に地元産材(金沢森林組合産のすぎ柱)を使用した木材住宅を新築(購入を含む)・増築・改築する方を対象に奨励金を交付します。すぎ柱1本あたり2,500円、総額25万円を限度とし、市内業者を利用の場合は5万円を上乗せ補助します。

住みごこちPoint.7
空き家・空き店舗を活用して出店

市内の空き家・空き店舗を活用して出店する際の物件購入費や改装工事費などに対して補助する空き家空き店舗活用事業補助金制度があります。対象者が個人の場合、開業時の年齢が45歳以下または女性の方に30万円を上乗せし最大360万円を補助します。

住みごこちPoint.8
空き家を素敵にリノベーション

空家等改修支援補助金制度では、市の空き家バンクに登録された物件の購入者または借家人(3親等以内の親族でないもの)が実施する改修工事(外構工事を除く)費用の2分の1、限度額100万円を補助します。空き家を自分らしくリノベーションして、住まいにしませんか。

※支援制度・補助金制度の対象要件等は市のホームページをご確認ください。現行の定住促進支援制度は2023年3月まで。以降は内容を拡充した制度を実施予定。

かほく市に住んだなら

かほく市]行政をはじめとする市のあらゆる情報はこちらから。
かほく市市勢要覧]移住・定住に関する情報が満載。こちらより。

VOL.11 住まいの提案、石川。 ¥300

VOL.10 住まいの提案、石川。 ¥300

VOL.9 住まいの提案、石川。 ¥300

VOL.8 住まいの提案、石川。 ¥300

VOL.7 住まいの提案、石川。 ¥300

住まいの提案、石川。特集記事一覧 特集記事一覧

癒やしの借景窓 〜外と中をつなぐ閉じない建築〜

癒やしの借景窓 〜外と中をつなぐ閉じない建築〜

どんな立地の住まいでも窓から望むことができる美しい景観が必ずある。郊外であれば緑が溢れる自然の風景住宅地であっても青い空と白い雲が見える。窓を緻密にデザインし外から中へと流れるよう...
食と空間 File.5-1 「Angolo CAFFE」

食と空間 File.5-1 「Angolo CAFFE」

金沢駅東口から徒歩10分ほど。ノスタルジックな雰囲気が魅力的な金沢市笠市町に佇むのは一つの町屋を改装したカフェ、創作イタリアンレストラン、ホテル、花屋が併設された複合施設。 築13...
食と空間 File.5-2 「ORIGO」

食と空間 File.5-2 「ORIGO」

金沢駅東口から徒歩10分ほど。ノスタルジックな雰囲気が魅力的な金沢市笠市町に佇むのは一つの町屋を改装したカフェ、創作イタリアンレストラン、ホテル、花屋が併設された複合施設。 築13...
この街で、心地いい暮らし – かほく市 vol.05号 特集記事

この街で、心地いい暮らし – かほく市 vol.05号 特集記事

「どの町に家を建てるか」は「どんな家を建てるか」と同じように、人生を左右する重要な選択です。石川県内の市町をクローズアップし、その魅力や暮らしやすさについてご紹介します。8年連続で人口が増加し、2022年には小学生の増加数が石川県内最多となるなど、”伸びざかりのまち“として注目されるかほく市。なぜ、子育て世代に選ばれているのか、その魅力について市の移住定住担当者に聞きました。
たもたれる家-心地よく過ごせる家とはどんな家だろう-

たもたれる家-心地よく過ごせる家とはどんな家だろう-

家のどこにいても、気持ちのよい温度に保たれている家もそのひとつ。10年、20年と住み継がれても、丈夫に保たれている家もそのひとつ。日々の暮らしのなかで家族の安らぎと笑顔が保たれる家もそのひとつ。住み心地のよい家に求められる性能はいろいろあるけれど、家をよい状態で長く保ったり、どこにいても適温が保たれるために必要な性能について考えてみたい。
Side Story Speciality 01 世界にひとつしかない、オーダー家具という選択

Side Story Speciality 01 世界にひとつしかない、オーダー家具という選択

オーダー家具の価値は、ディテールにまでこだわったデザインとジャストな使い心地が叶えられることです。例えば、「自分仕様の収納がある仕事場がほしい」「ホテルライクなパウダールームにしたい」といった夢があれば、ライフスタイルやデザインの好みに合わせて、ストレスがないサイズや引き出しの位置、扉の閉まる速度までオーダーメイドできます。
食と空間 File.4 「モノクロ CHAYA」

食と空間 File.4 「モノクロ CHAYA」

金沢駅から徒歩5分。昔ながらのノスタルジックな街並みが残る金沢市笠市町にある新感覚カフェ『モノクロ CHAYA』。 木目の暖かさを感じるシンプルな外観。暖簾をくぐり一歩店内に足を踏み入れると…異空間!白と黒の世界はまるで漫画の中に入り込んだような気分を味わえる。
この街で、心地いい暮らし – 白山市 vol.4号特集記事

この街で、心地いい暮らし – 白山市 vol.4号特集記事

「住みよさランキング」(東洋経済新報社調べ)では上位の常連であり、2022年版では5位にランクインした白山市。子育て世代にも選ばれているその魅力について市の移住定住担当者に聞きました。白山市の魅力を一言で表現するなら、「多様な魅力がある市」です。県内で最も面積が広く、海あり、山ありの自然に囲まれ、地域ごとに独自の文化が感じられます。
「戸井 建一郎」建築家が語る、住まいづくりの視点

「戸井 建一郎」建築家が語る、住まいづくりの視点

石川県小松市出身。金沢工業大学を卒業後、東京の設計事務所などを経て、1996年石川県にてTOI設計事務所を創業、2004年『株式会社トイットデザイン』として法人化。数多くの住宅や、商業空間、医療施設などの設計・監理を手がけている。
「谷重 義行」建築家が語る、住まいづくりの視点

「谷重 義行」建築家が語る、住まいづくりの視点

広島県出身。東京の設計事務所を経て、国立石川工業高等専門学校建築学科やケニア共和国の農工大学建築学科にて講師を務めた経歴を持つ。1996年建築像景研究室を設立し、設計活動開始。2001年より『谷重義行建築像景』を主宰
「永井 菜緒」建築家が語る、住まいづくりの視点

「永井 菜緒」建築家が語る、住まいづくりの視点

石川県小松市出身。愛知工業大学卒業後、東京の店舗設計施工会社などを経て、2014年、石川県にて一級建築士事務所SWAY DESIGNを開設。2018年株式会社SWAY DESIGNとして法人化。不動産の有効活用を提案する不動産事業をはじめる。
「小松 雄二」建築家が語る、住まいづくりの視点

「小松 雄二」建築家が語る、住まいづくりの視点

福井県出身。金沢工業大学を卒業後、ゼネコンや大手住宅会社などでの勤務を経て、1992年、石川県金沢市に一級建築士事務所 『でざいん こま』 を開設。日曜大工など物作りが大好きで、家づくりにおいても造作家具や造作建具など細部に活かされている。