Side Story Speciality 01 世界にひとつしかない、オーダー家具という選択

ディテールまで計算したデザインと使い心地

オーダー家具にどんなイメージをお持ちでしょうか。一点ものでハイエンドのため、家具選びの選択肢に入っていないかもしれませんが、作り手側からすると、最近はカジュアルな存在になってきていると感じますね。デザインにこだわる若い世代からのオーダーが増えています。

中野得史株式会社NEED/代表取締役
石川県金沢市出身。株式会社NEEDの2代目としてプロデューサー兼営業を担当。商業店舗のインテリアや一般住宅のオーダー家具をプロデュースしている。

オーダー家具の価値は、ディテールにまでこだわったデザインとジャストな使い心地が叶えられることです。例えば、「自分仕様の収納がある仕事場がほしい」「ホテルライクなパウダールームにしたい」といった夢があれば、ライフスタイルやデザインの好みに合わせて、ストレスがないサイズや引き出しの位置、扉の閉まる速度までオーダーメイドできます。

今のお住まいに合ったものをプロデュースすることはもちろんできますが、できれば家づくりを始める段階で、家具づくりも始めてほしいですね。理想の家具があると空間の雰囲気が変わり、居心地も良くなり、そこからライフスタイルまで変化していく。意外かもしれませんが、オーダー家具はライフスタイルを変えるきっかけにもなりますから。

ワンストップのものづくり、唯一無二の家具

NEEDは建具職人であった私の父が起こした会社で、もともとは建具屋でした。高度経済成長期にはデパートで行われる催事用の展示台を製造し、その流れで店舗什器の造作を始めました。十数年前から住宅業界へも参入し、ビルダーさんや一般のお客様から家具づくりを任されています。

私たちの強みは什器製造で培ったノウハウと、材料選びから設計・施工までワンストップで行えるものづくりの体制です。ショップやカフェなど店舗の什器は店のコンセプトに合わせたスタイリッシュさが求められ、それを叶えてきたノウハウは住宅での家具づくりに生かされています。時には難しいオーダーもありますが、そういう時にこそものづくりを楽しむようにしてきました。

　オーダー家具を作る方には、まず「理想の暮らしと家具をイメージしてほしい」と伝えています。言葉にするのが難しければ、写真やスケッチを見せていただいても構いません。そこから、その人らしく、ストレスレスな家具をプロデュースするのが私たちの仕事です。人生のパートナーとなる最高の家具をご提案できればうれしいです。