住まいの提案、石川。

この街で、心地いい暮らし – 内灘町 vol.3号特集記事

この街で、心地いい暮らし – 内灘町 vol.3号特集記事

海に寄り添うように広がる内灘町。シーサイドのロケーションに憧れて、県内外から移住する人が増えています。社会インフラが整ったコンパクトシティならではの魅力について町の移住定住促進担当者に聞きました。

内灘町の魅力、暮らしやすさとは?

内灘町の魅力と言えば、なんといっても近くに海が広がるロケーションです。「この景色のそばで暮らしたい」と、都会から移住された方もいるんですよ。夏はサーフィンなどマリンスポーツを楽しむ人で賑わいますし、毎年5月には内灘海岸で「世界の凧の祭典」が行われ、海外からも凧の愛好家が集まります。

毎日を豊かにしてくれる施設も充実していて、テニスコートやサッカー場、楽しい遊具を備えた公園もあり、温泉施設は町民の憩いの場に。医療面を見ても、役場のそばに金沢医科大学病院があるので安心です。車を走らせれば、内灘町から金沢中心部まで20分ほど。北陸鉄道浅野川線やコミュニティバスなど通勤通学に便利な交通手段も充実しており、金沢のベッドタウンとしても人気があります。住宅地の白帆台ニュータウンには子育て世代が多く暮らし、平成30年には新しく白帆台小学校が開校しました。

越坂 優加さん
Yuka Koshisaka
内灘町都市整備部企画課で、移住定住促進を担当。「内灘の空はさえぎるものが少なく、広く見えるところが好き」と話す。
内灘海岸はマリンスポーツが盛んで、付近にはサーフショップも。
毎年5月には内灘海岸で「世界の凧の祭典」が行われる。

また、行政サービスとして好評なのが、石川県で唯一のごみの戸別収集です。ごみを集積所へ持っていく必要がなく、指定日の朝に自宅の玄関先へ置くだけ。雨や雪の日も外へ出る必要がないので、町民の皆さんに喜ばれています。

移住・定住者へのサポート体制は?

 結婚、出産、住宅取得などライフステージに合わせて、町が切れ目のない支援をしています。マイホーム取得奨励金制度を利用すれば、内灘町へ新規に転入し、新築住宅を建てると30万円、中古住宅を取得すると10万円の奨励金が受けられます。他にも新婚世帯(夫婦ともに39歳以下)の新居取得・賃貸、リフォーム、引越しの費用を助成する制度や、三世代ファミリーの同居や近居としての住宅取得の補助金制度もあります。

子育て支援では、3歳以上の児童の保育料と副食費が無償ですし、18歳まで子どもの医療費も無償です。町内に保育所・認定こども園が9カ所あり、延長保育や休日保育などを実施しています。お子さんが県外の高等教育機関を卒業後、Uターン就職して町内に住んでいただければ、ふるさと就職奨励金を交付します。

内灘町はコンパクトながら、利便性が高く、心豊かに暮らせます。その魅力は実際に暮らしてみると実感できるはずです。人生を過ごす町を選ぶ際は、ぜひ選択肢に加えていただければと思います。

町の中心部にある金沢医科大学病院は日本海側有数の病床数。
1回100円で乗車できるコミュニティバスが町内を循環。

Wonderful Life 住民インタビュー

関東から内灘町へ移住したかわいさんご家族。自分たちのペースを大切にしながら、コミュニティに溶け込んでいます。

生活環境も、コミュニティも、ちょうどいい暮らし

都会すぎず、田舎でもないバランスの良さ。

 旅行で訪れた金沢が気に入り、老後は石川県で暮らしたいと考えていました。コロナ禍で社会状況が一変したため、老後まで待たずに関東から移住することになり、出会ったのが内灘町です。移住先を検討していた時、内灘町観光協会の方に町を自転車で案内していただいたのですが、自然も食べ物も目に映るものすべてが魅力的で、迷うことなく「ここで暮らそう!」と決心しました。金沢まで車やバスを使えば20分ほどで行ける、都会すぎず、田舎でもない、ちょうどいい環境も気に入りました。最初は賃貸住宅に住んでいましたが、その後すぐに内灘町に新築住宅を購入しました。首都圏と比べると、住宅の購入費が抑えられますし、条件が合えば町のマイホーム取得奨励金制度を利用することもできます。

愛犬にとっても自然豊かな理想の生活

私は関西出身で、主人の仕事の都合で関東や東海にも移住した経験がありますが、どの土地よりも内灘町が好きです。自然が豊かで、町がきれいに整備されているので暮らしやすいですね。お気に入りのスポットは内灘町総合公園で、毎日、愛犬とお散歩に出かけるのが癒しの時間。気軽にスポーツやサイクリングが楽しめて、温泉施設でリフレッシュもできます。

移住してまだ1年ですが、友人もでき、食事会に招いてもらったり、いただきものをしたり。すっかり地域に溶け込むことができました。都会だと、マンションの隣に誰が住んでいるかわからないといったこともめずらしくないので、内灘で暮らしてみて、人づきあいの距離感もちょうどいいと感じています。これから10年、20年とこの土地で時間を重ねるのが楽しみです。

海に沈む夕陽を眺められるサンセットブリッジ内灘(内灘大橋)。
河北潟干拓地には乳牛を飼育する牧場があり、酪農体験もできる。

だから内灘に住みたい!選ばれる理由

住みごこちPoint.1
マイホーム取得は新築・中古も助成

内灘町で新築住宅または中古住宅を取得した方を対象に奨励金を交付しています。新規転入者の場合、新築住宅で30万円、中古住宅で10万円、町内在住者(39歳以下に限る)の場合、新築住宅で10万円を助成します。空き家バンクと組み合わせてご活用ください。

住みごこちPoint.2
新婚世帯、三世代ファミリーへの補助金

新婚世帯(年齢や所得制限あり)の新たな住居取得や賃貸、引っ越し、リフォームの費用を助成しています。また、三世代(親子及び子の祖父母)が内灘町で同居または近居をするため、新築住宅や中古住宅を取得した方に補助金を交付する制度もあります。

住みごこちPoint.3
売る人と買う人をつなぐ空き家バンク

全国的に問題になっている空き家問題。内灘町では、地域の空き家情報を町のホームページに「内灘町空き家バンク」として掲載。空き家バンクに登録された物件をリフォーム、または解体して住宅を新築する場合に補助金を交付します。成約後は所有者にも奨励金を交付します。

住みごこちPoint.4
Uターン、Iターン就職者をサポート

内灘町で暮らし、地元で働く人を応援しています。県外の高等教育機関を卒業後、町内に居住して県内で働く方にふるさと就職奨励金を交付しています。また、いしかわ就職・定住総合サポートセンターの支援を受けて東京23区から町内へ移住し、就職した方への助成もあります。

住みごこちPoint.5
何気ない日常が特別。海沿いの暮らし

内灘町は金沢の北部に広がるシーサイドタウンです。マリンスポーツで賑わう夏季はもちろん、何気ない日常で目にする海景色が美しく、そんな自然環境が決め手となって都会から移住された方も。カフェやショップなど事業を始める場所としても選ばれています。

住みごこちPoint.6
【フラット35】地域連携型で金利引下げ

内灘町は独立行政法人住宅金融支援機構と【フラット35】住宅ローン金利優遇制度に関する協定を締結しています。内灘町のマイホーム取得奨励金の交付対象となる方なら、当初10年間の借入金利を0.25%引下げる【フラット35】地域連携型(子育て支援)を利用できます。

住みごこちPoint.7
社会インフラと行政サービスが充実

町内の主要なスポットをつなぐコミュニティバスが運行。日中循環バスと通勤通学ライナーがあり、買い物や通院などに便利です。また、家庭ゴミの戸別収集をしているので、もえるゴミともえないゴミは集積所へ持ち込む必要がなく、指定日に自宅の前に出すだけです。

住みごこちPoint.8
「子育て」にも手厚く、優しく

白帆台ニュータウンを中心に子育てファミリーが増加中。子育て支援が手厚く、保育料に加えて副食費が無償に。18歳までの子どもの医療費も無償です。保育所や認定子ども園では延長保育、休日保育、一時保育、病児保育などに対応。学童保育クラブは休校時も開所します。

内灘町に住んだなら

[内灘町役場]行政をはじめとする町のあらゆる情報はこちらから。

[内灘町 定住促進制度]移住・定住に関する情報が満載

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